メタバースを観光業が活用するメリットとして、以下の点が挙げられます
- 地理的な制約を超えた体験の提供
メタバースを利用することで、世界中のどこからでも観光地を訪れることが可能です。写真や動画とは異なり、実際にその場にいるような「体験」を提供することで、観光地への関心や期待を高めることができます。訪問前に具体的なイメージを持つことができ、旅行計画をより楽しむことができます。 - 共同体験による愛着形成
バーチャルツアーを通じて他のユーザーと一緒に観光することで、その場所への愛着を深めることができます。一緒で体験することで、観光地に対するポジティブな印象が強まり、記憶に残りやすくなります。 - 現実では不可能な体験の提供
現実では不可能な体験を提供することができます。例えば、歴史的な瞬間を再現したり、空を飛んだり、水中を探索したりすることが可能です。また、現実では立入禁止エリア(保存の観点からなど)になっていても、バーチャルでは観光体験できます。 - 新しいビジネスモデルや収益源の創出
メタバースでは、デジタル市民やデジタルグッズの販売など、新しいビジネスモデルや収益源を創出する可能性があります。その地域と関わりを持ったことがある人々を中心にデジタル市民制度を作り、交流を促進することができます。また、ふるさと納税のPRなどを通じて地域経済の活性化にも寄与することができます。 - 柔軟でカスタマイズ可能な観光体験
メタバース内では、観光客が自分のペースで自由に探索できるほか、双方向のインタラクティブな要素を楽しむことができます。例えば、ガイド付きツアーに参加したり、他の観光客と交流したり、ゲーム感覚でクエストをクリアしたりすることができます。観光体験がより魅力的で楽しいものになります。
観光業メタバース活用事例
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安曇野市観光メタバース
安曇野市観光メタバース。DOORで構築。複数のルームをつなげ、実際の安曇野にある観光資源を体験できる。地図の上に観光地をマッピングし、Webサイトにリンクできるようになっている。現実の観光スポットを、写真やフォトグラメトリを用い、再現している。オープニングイベントでは、地域の魅力のプレゼンが行われた。
HELLO TOKYO FRIENDS
インバウンド向け、Roblox上の東京。東京にちなんだミニゲームができる。
Tokyo Treasure Hunt-東京に隠されたトレジャーを探し、アイテムとして利用できる。
SUSHI SHOWSOWN-お寿司になってクイズに答える。寿司の知識を得ることができる。
EDO DASH-江戸の街で、サムライになってタイムを競う。
友達と一緒に楽しくプレイしながら東京を楽しめる。
ARアプリ「TOKYO HUNT!」では、Robloxで見たアバターやアイテムを実際の東京において楽しめる。https://hellotokyofriends-tokyohunt.jp/
公式Webサイト:https://hellotokyofriends.metro.tokyo.lg.jp/jp/
プラットフォーム:Roblox
メタバース愛媛
デジタル空間の中で「愛媛」と繋がる。愛媛県町がロビーになっている。
メタバースで愛媛を作ってみる「ワールドクラフトコンテスト」、このメタバースそのものをユーザーがイベントに利用できるなどがユニークな取り組み。
お風呂(温泉)がイベント会場になっている。
公式Webサイト:https://www.metaverse-ehime.jp/
プラットフォーム:Cluster
バイオリンの里おおぶメタバース
戦前に大阪市内にあったバイオリン工房を再現。バイオリンに関する資料やバイオリン製作の様子を見たり、ゲームを楽しめる。多くのスペースをつなげており、スペースをどれだけ作っても無料という、Spatialの特性をよく活かしている。(Spatial toolキットの場合)
メタバースとよなか
中央エリア、西エリア、東エリアがある。
中央エリア-ICT講座で作られた作品を展示、西エリア-大阪国際空港、東エリア-日本民家集落博物館など
イベントでは、キャラクターのアバターが登場。このキャラクターのアイテムを集めるミニクエストも用意されている。
子どもたちがリアルイベントで作った作品をメタバースに展示している。