NFT豚の「のんちゃん」が届きました:NFTで食への関心を高める-COCOFAM

NFT豚

およそ1年前に購入したNFT豚の「のんちゃん」がお肉になって送られてきました。『食』が届くNFT、養豚家×佐世保市と連携して、豚1匹を小口化して所有する『豚のオーナーNFT』を展開しているのはCOCOFAM(ココファム)さんです。

NFT×食

名付けに参加

COCOFAMさんでNFTを購入したあと、母豚が子供を産んだと連絡があり、「名付け」に参加できました。決まった名前は、のんちゃん。Nonは、ノンファンジブルトークン(NFT)のノンでした(^_^;)

わたしはせっかくなので、いただいたNFTの前にこぶたの3Dモデルをおいてメタバース上に「のんちゃん」コーナーを作りました。

わたし自身は、何度か「養豚場」さまのWebサイト構築に携わらせていただき、農場訪問、お話をお聞きする機会がありました。その時に「食肉にする動物は経済動物と呼び、情を持たないように、名前はつけない」とお聞きしました。

死産

「のんちゃん」は名前がつけられ、その後の成長記録が送られてくるということで、いったい、名前をもち、その成長過程を見ている動物を食するときに、自分が何を感じるのか、興味がありました。

その後、初代「のんちゃん」は選ばれることができない状態になり、2代目「のんちゃん」も残念な結果という。。すでにこの時点で、豚に限らず、生き物がすくすくと生きるということは、普通のことではないのだなと感じました。

成長日記

その後、COCOFAMのXでは、のんちゃんの成長記録が日々ツイートされています。ハッシュタグ #のんちゃん成長日記

ただ、Xの投稿の仕様なのか、わたしは1年間で、数回投稿を見かけただけでしたので、「成長を見守って、のんちゃんに自分自身も情がわく」というところまでは行きませんでした。

そして昨日、さばかれた「のんちゃん」が送られてきました。丁寧なお手紙が添えられていました。

家畜は、私達人間の命を支えるために生まれてくる運命にあるのですが、それでも生きている間は「幸せに暮らしたい」と思っていると考えて、全くの素人から始めた養豚です (中略) これからも多くの人に「家畜福祉」を取り入れた養豚があることを知ってもらい、見てもらい、「活き活きと生きた命」を感じて食べてもらいたいと思います。

COCOFAM

NFTは、何の価値を流通しているのか?

この「NFT」が流通させている「価値」とは何でしょうか?
それは、「食への関心を高める」ということ、そのものかなと思います。
もちろん、名付けに参加できる、お肉が送られてくる、Xで成長記録が読めるなどありますが、それらはNFTでなくてもできます。

NFTを使うことで、オーナーさんたちは、お互いに、自分が豚のオーナーであるという気持ちになります。その気持ちがなければ、成長記録もただの「農場日記」に見えてしまうかもしれません。NFTを保有しているからこそ、自分ごととして、その体験の中心に自分もいるような印象を作ることができるのでしょうね。勉強させていただきました。まだお肉はいただいていませんが。

× メタバース

では、勝手にここにメタバースを活用すると何ができるかを考えてみました。

まずこのNFTの中心となっているのは、「自分が豚のオーナーである」という心境づくりだと思います。これがあるから、その他の要素が生きてきます。では、この気持ちをさらにエンゲージさせるためにはどうしたらいいか?例えばメタバース上でオーナーを集めてライブ・イベントを開く、アーカイブの動画をメタバース上において、いつでも見れるようにするなど、できるでしょう。

メタバース上では体験をともにできますので、オーナーコミュニティの構築に貢献し、継続したNFTの購入と、そこからさらに周辺へ広がっていく可能性が作れると思います。